院長紹介　『西川 学とは？』

■　子供時代 ← Click

吹田市千里山西２丁目に３人兄弟の真ん中として生まれ３歳まで過ごしましたが、
残念ながらほとんど記憶がありません。
以前、記憶と写真を頼りに当時の家を探しに行きましたが、見つけることはできませんでした。
その後、西川家のルーツである滋賀県高島郡安曇川町（現 高島市）に引っ越し
小学校時代を過ごしました。
今でこそ新快速が通っていますが、当時はJR京都駅から各駅停車に乗って１時間、
冬には車内保温のためドアを手で開けて乗り降りする自然豊かなところです。
ご存知の方も多いと思いますが、私の父も吹田市で歯科医師をしております。
父は遠距離通勤のため、朝はとても早く、夜遅く帰宅する日々でした。
今は父の気持ち、苦労がわかるようになってきたのですが、
当時は凄く寂しかったのを覚えています。
でも父は、休みの日に私たちのために時間を目一杯使ってくれました。
飛行機が苦手な父は、あくまで国内ですが、いろいろなところに連れて行ってくれましたし、
野球の練習、ゴルフの練習にずっと付き合ってくれました。
この時が、野球とゴルフが一番上手だった気がします（笑）小児ぜんそくの持病のあり、
体が弱く、家遊びが多い子供でしたが、性格的には、
やんちゃで母親に近所に一緒に謝りについてきてもらったり、家の物を壊してよく怒られました。

■　中学高校時代 ← Click

大阪府羽曳野市にあります、中高一貫教育の全寮制の男子校に入学しました。
振り返って考えてみても、本当に厳しい青春時代でした。
有名な仏教系の学校でしたが、
時代に合わなかったのか残念ながら既に廃校になってしまいました。
始発電車で月曜朝に寮に入り、土曜の午後に滋賀に帰るという生活でした。
寮の規則はとても厳しく、漫画ダメ、お菓子ダメ、
電話は公衆電話が数台（もちろん携帯電話のない時代）、
テレビは寮建物内に１台（視聴可能時間２時間）。
全員体育会系の強面で指導熱心な先生方のおかげで、
やんちゃ坊主は大人しく勉強に集中することになりました。
このころの話を大人になってからいろんな人に話すとスベリ知らずです。
それぐらいの特殊な空間でした。
ですからこの頃に流行していたドラマなどテレビ番組は全くわかりません。
高校２年からは部活も禁止でしたし空いた時間と、
有り余る青春エネルギーはひたすら筋肉トレーニングに向けていました。
全寮制で授業は８時間目までありましたから、学習塾にもいけません。
自分で勉強するやり方であったり、忍耐力は、このころ身についたと思います。

■　大学時代 ← Click

無事に父の母校でもある大阪歯科大学に入学でき、
全寮制から解放されて大学デビューを目指していたのですが、その計画はあっさり崩れます。
今まで寮内服と学生服だけの生活でオシャレもしたことがなく、
家族以外の女性と小学校以来話していない１８歳にはハードルが高すぎました。
結局、殻は破れず内気だけど真面目なので
クラスにいると便利な奴というポジションだったと思います。
そんな私を引き上げてくれたのは、部活と大学の仲間でした。
滋賀県育ちというだけで勧誘されて、断り切れず入部したスキー部でしたが、
私にとってはかけがえのない経験をすることができました。
関西中部関東の９つの歯科大学が集まる競技大会で、
私が主将をつとめていた４年時に団体優勝することが出来ました。
人生で初めて記憶がなくなるまで呑みました、感涙を流しながら呑んでいたらしいです。
目標に向かって一生懸命努力することの大切さ、仲間の大切さを感じることができました。
歯科大学は、６年制です。普通の大学と違い、選択授業はなく、すべて必須授業です。
５０音順の出席番号でグループ分けされていますので、
出席番号は近い仲間との絆はおのずと深くなります。
呑みに行っては、悩みを打ち明けあったり、
ストレス発散と称して朝までカラオケしたりと内気だった性格にも改善がみられ、
楽しい学生生活でした。

■　大学院・勤務医時代 ← Click

歯科医師国家試験には合格したものの、そこに向けて集中しきっていた為、
その後、自分がどんな歯科医師になりたいのか、まだ定まり切っていませんでした。
ただぼんやりと『いい医者になりたい』という状態でした。
そこでスキー部の先輩に相談し、
その先輩がおられた大阪歯科大学有歯補綴咬合学専攻の大学院生になることを決めました。
ここでまた大きな壁にぶち当たります。
大学院は博士課程です、つまり研究をしなければなりません。
当然研究をしたことはありませんでしたし、学会で研究成果を発表したことなんてありません。
大学病院での診療が終わってからが、研究の時間です。
帰宅するのはいつも終電ギリギリ。
手前の駅で終電が終わって、一駅分歩いて帰る、
帰れずに医局の長椅子で寝るということもザラでした。
とても大変でしたが、ここでもいい先輩、同期、後輩に恵まれて、充実した日々を過ごしました。
補綴咬合治療科は、総合的な診断能力および治療技術が求められるところですので、
そこで歯科医師人生をスタートしたことは、本当に良かったと思っています。
大学院での研究成果がみとめられ、
無事に咬み合わせの研究で博士号をいただくことができました。
その先輩の紹介で、現在の人生の伴侶に出会うことになります。

■　勤務医時代 ← Click

今までぼんやりとしていた私の歯科医師の理想像が、はっきりと見えてきました。
それは、一番近くにいた父だと分かったのです。
父は、本当に仕事熱心で、患者さんの気持ちに寄り添える素晴らしい歯科医師です。
父を超えたい、超えられなくても肩を並べたいと思っていたとき、
同じ千里山で歯科医師会の仲間でありました、日野括男先生にお声をかけていただき、
勤務医をさせていただくことになりました。
日野先生は、ご高齢ではありましたが、
研究熱心で論文もたくさん発表されている素晴らしい先生でした。
大学院、大学病院あがりで、頭でっかちになりかけていた私を、
臨床に結びつけていただいたのは、間違いなく日野先生でした。
本当に感謝しております、すでにお亡くなりになり、本当に残念でなりません。
ご冥福をお祈りいたします。
このころ、結婚をして人生というものを真剣に考えるようになります。

■　にしかわ．歯科医院を開業して ← Click

父を超えたい、肩を並べたいと考えたとき、父の診療所を継承するという考えは消えました。
自分の力で、患者さんを笑顔が見たい、
幸せにしたいと思ったら開業するしかないと思うようになりました。
ここでも、また大きな壁が立ちはだかります。
理想を追求するために突っ走る私と、
コミュニケーションが取れていないスタッフとの間に溝が生まれてきます。
『私の背中をみて付いて来い、黙っていてもわかるだろ』と思っていました。
私は、スキー部時代の仲間との絆の大切さを、
理想に向けて邁進するあまりに忘れかけてしまっていました。
ここで私を救ってくれたのは、今も勤めてくれているスタッフでした。
医療人としての理想を追求するあまり、
人としてもっとも大切な『心』を見失いかけていることを気付かせてくれたのです。
そんな私を叱責してくれたスタッフに本当に感謝しています。
『心』を取り戻した私は、3人の子供にも恵まれ、スタッフにも恵まれ、
人生で最高の時を過ごしています。
まだ吹田市佐竹台で『にしかわ．歯科医院』を開業して9年ですが、
これからも皆様と一緒に人生最高を更新していきたいと思います。
まだまだ発展途上の医院ですが、最高のスタッフともに、
皆様のお口の健康を通して豊かな人生のお手伝いができるように、
日々研鑽努力してまいりたいと思います。これからも当医院をよろしくお願いいたします。